Walking along The Highline

立ち止まることもあるけど、歩き続けていたい。

50代のリアルな毎日。いろんなことをつぶやいていこうと思います。

千両役者

コロナ禍に、中村吉右衛門さんが、残念ながらお亡くなりになったことは、本当にショックでした。


コロナ禍になる前は、
頻繁ではありませんが、好きな役者さんが出演されている演目は、鑑賞をしていました。
今振り返れば、吉右衛門さんは、2018年11月の顔見世大歌舞伎鑑賞が最後でした。


最後に鑑賞したのは、2020年1月。
少なくとも、2年間は歌舞伎座に行く機会はありませんでした。



久しぶりに、歌舞伎座のHPをチェックしてみると、
なんと、片岡仁左衛門さんと、坂東玉三郎さんが同じ演目に出演しているではありませんか!

早速、先週の土曜日の夜の部の席を予約をして楽しみにしていました。



久しぶりに来た、歌舞伎座

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お席は、ランダムに空席を設け、飲食は会場内では禁止をしていました。
通常は、幕間に、席で幕の内弁当を食べたりという楽しみは、もちろんコロナ禍ですから仕方ありません。
予約できる席も、満席ではありませんでしたので、昔じゃ考えられない花道近くの席が、こんな直前でも予約ができました。


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15代目仁左衛門さんは、今年で78歳になられたようですが、背が高く、お姿目に麗しい。
いわゆる2枚目役者として、長く認知されています。

5代目坂東玉三郎さんも、今年72歳。
風格があり、女形役者として、人間国宝として2012年認定されておられています。


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「ぢいさんばあさん」という森鴎外の短編小説をもとにした作品は、
宇野信夫が歌舞伎作品にした、
これまでたくさんの役者が演じてきた名作です。


仁左衛門玉三郎仁左衛門が孝夫時代からコンビは、
並んだ時の麗しさはもちろん、芝居の上では誰も立ち入れない世界をつくっていて、
この2人が同作で夫婦を演じるのは94年が最初で、今回で12年ぶり5回目だそうです。



仁左衛門は演じるたびにせりふに工夫を重ね「心温まる好きな狂言」とし、
玉三郎も「お互いにすっと入れる役」とインタビューで話しています。
桜が印象的に登場するので、この季節にもぴったり。
いいお芝居見たなあ、としみじみと感じました。




歌舞伎の世界も、代替わりがすすんでいて、
なかなか、若い世代で、いいなあと思う役者さんが見つからないのですが、高麗屋市川染五郎君は、落ち着いてる感じがして
好感が持てます。


あまり下世話なはなしはしたくないけど、
某宗家の彼については、過去に1回、彼のお父様と一緒に出演していた時に観たきりですが、
私には、ちょっと無理でした。
なんというかね・・・・。非常にいろいろと残念。




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歌舞伎座をでたら、すっかり夜になっていました。





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銀座の街並み


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夜風の気持ちいい季節になってきましたね。