Walking along The Highline

立ち止まることもあるけど、歩き続けていたい。

50代のリアルな毎日。いろんなことをつぶやいていこうと思います。

うつくしいひと

都内を歩いていると、たまに有名人に出会うことがあって、
実際に見ると、意外に大きいとか小さいとか、こんなに細いんだとか、やっぱり華があるなあとか、
画面どおりな印象の方と、いい意味でも印象が違う方と、いろいろあります。



その中でも、
1番印象に残っている方がいます。
コロナ禍になる前は、季節に1回は、歌舞伎鑑賞に行ってました。
歌舞伎座でも、何回かあら?というかたが観客席にいらしていることがありますが、
女優の富司純子さんは、これが本物の女優さんなんだなあと、強い印象があります。


歌舞伎は、通常、演目が2~3あり、
間に幕間が20分から1時間とられ、その間、観客は、歌舞伎座内のレストランで食事に移動されたり、
たいていの観客は、事前に購入した幕の内弁当を客席に座ってその場でいただきます。


通しで3~4時間の長時間、
同じ列に座ってらっしゃる富司純子さんは、
着物姿で、ずっと背筋をのばして決して姿勢をくずされない。
そして、驚いたのは、
幕間のお食事時間は、さすがに席をはずされると思っていたのに、
周りが、お弁当をあけてお食事する中、席を外すこともせず、
お食事されないどころかかスマホすら見ることもせず、
ずっと姿勢を崩さず、持ってこられていた本を読まれていました。


おととい、出勤の車中、同じ年代の女性が座っていました。
友人の方と談笑しながらいつのまにかリラックス状態になってしまったんだと思いますが、
足が開き気味になり太ももが見えてきて、
真向かいにいる私の方がちょっと恥ずかしくなってしまい、
いつものおせっかい心が発動し、一生懸命アイコンタクトしましたら、気づいてくださり、、「みえてます」と、小声で伝えました。


富司純子さんのたたずまいを見て以来、
本当に美しいひととは、
こういうかたのことをいうのだなあと、あらためて実感しました。
いつも、意識しなきゃいけないと、電車の女性を眺めながら、
久しぶりに思い出したエピソードでした。




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2018年の松本白鴎、幸四郎市川染五郎襲名記念の時の歌舞伎座公演の時の写真です。
なつかしいな。

いつまた、歌舞伎座行けるかなー。