Walking along The Highline

立ち止まることもあるけど、歩き続けていたい。

50代のリアルな毎日。いろんなことをつぶやいていこうと思います。

おつかれさまでした

前回、1期めでこの病気を理由に辞任された際の、
世間での受けとめかたと、
今回の辞任の際の違いを比べて、
本当に変化していることに、驚き、
また、それがとてもうれしかったです。


前回では、

「オナカイタクナッタカラ、ヤメルナンテ・・・・」


と、揶揄されるような、シニカルな反応が多かった。



同じ病気を持つものにとって、
続けたい仕事や、キャリアやライフワークを、病気を理由にやめなくてはならない決断をせざるを得ない人の
つらい気持ちというものを
想像できない人達が、あまりに多かったことが、
非常に悲しかった記憶があります。


今回は、
すべての人ではないかもしれないけど、
多くの方が、
体調の限界まで、任務を続けていた首相の決断にたいして、
ねぎらいの感想を語っている人が、
多くなったことを感じます。


それは、本当に、確実に
うれしかった。


人を思いやれる気持ちは、
心が育ってないとできないことす。


残念だったのは、

ある国会議員が、
「体調管理ができない、云々・・」
の発言。


体調管理を十分にしても、発病するし、再燃するしで。

明日のあなたかもしれないし。

それはもう、
その考えを発言してしまえる人は、
今までそのような経験がなかっただけでなく、
勉強不足でもあり、
想像力が乏しい

としかいえなくて、
むしろ、
公人で、その発言を今できる精神力?鈍感力?が、すごいなあと。
心では思っている人がいても、まあ、なかなかはっきり言わない人が多いとも思うから、
もう驚くばかりで、怒りもなく。
苦笑いするしかありません。


難病って、
その名のごとく、明らかな原因がまだ解明されていない。
また、完治をすることができない病気であり、
その病気と、うまく一生付き合うために、合う薬や、自分の体調を整えていかなければならなくて、
あまたある難病に対しての治験もそんなに予算もないため、新薬も、次から次へ出てくるわけではないし、
それには、結構強力な副作用がもれなくついていて、
リスクを伴うことにもなり。
それでも、
戦える武器が、少なくなると、それはもう本当に恐ろしいことなんです。


この病気は、ストレスがかかると、「再燃」を繰り返すので、
彼の政治家としての政策は別にして、
今回のコロナ感染時期以降のプレッシャーは、とてつもなかったと思います。


先月の検診の時に、主治医と、ちょうどこの話をしたことを思い出しました。
相当なプレッシャーのなか、お身体は大丈夫なのかと、本当に心配していました。



思い切って決断されてよかったです。
重い肩の荷を下ろして、治療に専念していただきたいと思います。



私自身も、同時に、病については、
他者への気遣いができたとしても、
ほかの形で、まだまだ、他者への思いやりにかける部分もきっとあるかと思います。


それは、知識や経験のなさからくるものでもあり、この年齢にしても、まだまだ
傲慢な感性を持ち合わせていることもあるかもしれません。



どんな時でも、「ジブンガ」地球の真ん中にいるわけではないこと。
自分の周りの誰かを思いやったり、助けになれるような心の余裕を、
どんな時ももっていられるようにしたいと思います。