私は関西の生まれで、
母親が、よく宝塚歌劇団に私たち姉妹を連れて行ってました。
当時は、
全く興味が持てなかったので、
何の記憶も残ってなくて、母のお付き合いとして、という印象でした。
そもそも、女性が男装している時点で、なぜ?
と、純粋に思っていたし、
あの派手さに馴染めませんでした。
時が過ぎ、
大人になって、約20年前くらいから
歌舞伎鑑賞する機会があって以来、
十代目勘三郎さんが存命でいらした頃から、
中村屋を主に贔屓にしていました。
高麗屋や、玉三郎さん、仁左衛門さんが出られる公演は今でも行きます。
よく考えたら、
こちらは、オール男子です。
男性ばかりなのに、違和感なく入れたのは、
伝統芸能ということもあるし、
私も多感な年代ではなかったからかもしれません。
大人になって、宝塚への興味関心が
育つこともなくいたのですが、
10年前くらいに、熱心な友人から貸切招待チケットのお誘いを受け、
何十年かぶりに
宝塚劇場に足を運びました。
演目もすっかり忘れてしまいましたし、
ステージの一番いい席でしたが、
幼い頃の印象と同じで、
割と冷めて観ていました。
今回、夫が宝塚劇場貸切公演のチケットをいただき
友人誘って観ておいで。
ということになり。
私は、このチケットが嬉しいというよりも、
コロナの期間に、ご主人を長い闘病の間に亡くした友人がいて、
ずっと会えていなかったので、
彼女を誘うきっかけにしようと思い、
このタイミングで、
声をかけてみました。
そしたら、偶然にも、
彼女のお嬢さんが宝塚星組ファンで、彼女もお嬢さんと
たまに観劇しているとのこと。
まだ観ていない演目だったというのもあり、
すごく喜んでくれました。
当日は、
開幕する時間前に、近くのカフェで待ち合わせ。
最後に会ったのはいつ?
と、2人で振り返ってみると、5年ぶりくらいでした。
コロナ禍になる前に、都内ミュージカル鑑賞したのが最後だったようです。
懐かしい話を軽くしながら、宝塚劇場へ。
本日の演目は、
三谷幸喜さん作品、
映画も観ていましたし、
衆議院選が前日の日だったので、
まさにタイムリーな内容でもありました。
私はというと、友人と会うことがメインな目的だったにも関わらず、
なんということでしょう!
改めて、観劇したら、
舞台演出も素晴らしく、ダンスや歌もハイスペック。
さすがにプロフェッショナル。
舞台の展開が早いし、どんどん面白くさせるテクニックが
改めて素晴らしいと思いました。
報道しか知りませんが、
色々あった星組です。
そういうことがあったからこそなのかもしれないですが、
演者たちみなさんの舞台にかけるエネルギーや魂みたいなものも、
感じとれるような胸をうつ舞台を
見せてもらいました。
休憩挟んだあと、二幕目は、まさにThat's TAKARAZUKA!!!
大階段から、背中に大きな羽をつけたゴージャスな衣装のタカラジェンヌ、
オーケストラピットから奏でる音楽、
フィナーレでは、
銀橋と言われるエプロンステージにジェンヌが揃って歌い、
舞台袖から反対側まで一列になり
通称ロケットと言われるラインダンスを踊り歌う。
1階10列目くらいで、この迫力あるステージを約3時間
友人はもちろん、
私までも、感激感動しました。
観劇後は、有楽町のイタリアンレストランに招待してくれて
久しぶりに改めてゆっくり
話せました。
何より、
友人が今、毎日
元気にしていることがわかってよかった。
この年齢になって、宝塚の魅力もわかったし、
ハマる人の気持ちもわかりました。
気持ち良い夜風に吹かれて
いい夜を過ごしました。